80歳で20本以上の歯を保つことを目的とした8020運動により、年々高齢者の歯の残存率は改善の傾向にありますが、健康な状態で歯が残っている高齢者は少ないのが実態です。これは、要介護者となり自力で歯科医院に通えなくなった時点で、お口の健康が放置されている可能性が高いことが原因として考えられます。当院ではこのような高齢者を減らし、地域のすべての人が健康な歯を維持できるように訪問診療を行っています。
保険適用での訪問診療が可能な当院から半径16km圏内の地域を対象に訪問での歯科診療を実施しています。ご自宅での受診をはじめ、施設や病院での診療も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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診療について
高齢者をはじめ、要介護者や外来受診ができない方を対象とした訪問歯科診療では、専用の歯科機材を持参するので、歯科医院と同等レベルの治療をいつもの生活空間で受けられます。
ケアや治療が十分に行われていない口腔内は、口腔衛生の悪化や機能の衰えにつながるため、定期的な訪問によって包括的に診療し、ご自身もしくは介護者の方と連携しながらお口の健康をつくっています。
軽度のむし歯や歯周病であれば訪問先での治療が可能です。むし歯治療では、疾患部分を削り詰め物の作成を行うほてつ治療まで行います。歯周病治療においてもご自宅にいながらPMTCをはじめとした専門治療を行い、計画的に症状改善を目指すことができます。
入れ歯は、装着部分の骨が痩せてしまったり、入れ歯自体の変形などにより、合わせなくなることがあるため定期的なメンテナンスが必要です。訪問診療では、入れ歯の調整にも対応しており、噛み合わせを確認して新たな入れ歯の作成も可能です。
口臭やむし歯・歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去する口腔内清掃を行い、口腔環境を清潔に保ちます。定期的なクリーニングと日々のセルフケアで口腔衛生を維持できるようにブラッシング指導も行っています。
高齢者や寝たきりの方は、筋力の衰えによって嚥下に関わる筋肉が低下し、ムセや誤嚥などを引き起こしやすくなります。一人ひとりに合わせて計画やリハビリ方法を立案し、全身の健康に大きく影響する嚥下機能の回復を目指し、トラブル予防につなげていきます。
費用や訪問エリアなど、気になることはお気軽にご質問ください。ご本人はもちろん、担当のケアマネージャー様、ご家族や介護者様からのお申し込みも受け付けております。
決定した日時に歯科医師・歯科衛生士がお伺いします。お口の中を確認し、検診の結果や治療・口腔ケアの計画をご説明します。ご本人やご家族の方にご納得いただきましたら2回目以降の訪問・治療を開始します。
※必ず健康保険証をご提示ください。
治療計画に沿って治療を開始します。お口の状態によりますが、負担がかからないように、数回に分けて治療を行います。訪問歯科診療専用のポータルユニットを持参して伺うため、歯科医院で行う治療と同等の治療が可能です。
診療・治療時間30分
訪問ペース週1回 (お口の状態により異なります。)
治療が終了した後は、口腔内の健康維持や疾患・トラブルの早期発見のため、ご相談しながら今後の口腔ケアのスケジュールを立て、定期的に訪問します。
訪問歯科診療では治療には医療保険に加え、摂食・嚥下リハビリや入れ歯の調整といった医療指導には介護保険が適用可能で、すべての診療に保険が適用されます。また、交通費や出張費などは一切かからずご利用いただけます。
通常の医療保険の負担割合
1〜3割負担
0円
000円/1回(月2回まで)
000円/1回(月4回まで)
※障害者給付の方で介護保険をお持ちの方は介護保険の負担のみ。
※福祉給付の方は介護保険の負担のみ。生活保護の方は負担金はありません。